ふじたか女体化事件
Sun, 08 Jan 2012 14:29:07 JST (5368d)
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- ※長いです。最後の方にも三行でまとめてあります。
- おぽこ村の薬剤師として、日々ポーションの調合に励んでいた"ふじたか"。
ある日、薬の材料である「ブレイズロッド」を手に入れるため、ネザーに住むブレイズを討伐しに行ったが、いつもと空気の違うネザーに不安を覚えていた。ゾンビピッグマンは物陰に身を潜め、ガストの声も全く無い。ただただ、溶岩の流れる音と、火の燃える音だけが響いていた。不安を押し殺し、いつものようにブレイズのスポナーの前に立ったその時!スポナー部屋が、眩い光に包まれた!直後に迫りくる熱気。まだ、ぼやける視界を光と熱気の方へと向けると、そこには一匹のブレイズがいた。しかし、ただのブレイズではなかった。
禍々しく狂気を帯びたうなり声、業火を吹き出し続ける体、そして、エンダーマンよりも大きな体を持つブレイズがそこにいたのだ!全身ががたがたと震えだし、冷や汗が滲み出る。恐怖、大きな恐怖がそこにはあった。逃げようか、そう思ったが、ある意志が彼をその場にとどまらせた。
(こいつから取れるロッドで薬を作ったら、どんな素晴らしいポーションが合成できるだろうか…)
そう、優しい薬剤師の一面を持つ彼の裏側には、薬を作ることに喜びを覚える「マッドサイエンティスト」としての一面があった。脳が恐怖で支配されそうな中、片隅ではマッドサイエンティストとしての自分が、唇の端を釣りあげて不敵に笑っていたのだった。
そこから長い戦いが始まった。地獄の業火を正確に飛ばしてくるブレイズ、それを紙一重でかわし、おぽこ村印の石入り雪玉をお見舞いするふじたか。一進一退の攻防が、永遠ともとれる時間を演出していた。
どれほどの時間が経っただろうか。ふじたかの鎧は焼け落ち、疲弊の為に視界もぼやけ始めた。しかし、疲弊しているのはブレイズも同じで、あれほど煌々とした炎で輝いていた体は、ガスの切れかけたコンロのような火を吹き出していた。次の一挙一動が勝敗を分かつだろう。ふじたか、ブレイズ共にそれを知っているかのように、互いに睨み合ったまま一歩も動かなくなった。近くで燃える火の音は、視線がぶつかりあい、ジリジリという音を出しているようだった。最後の時は近い。それを察したかのように、近くの火がパチンと弾けた。同時に、ブレイズが最後の火炎弾攻撃をしかけてきた。炎が風を切る音は今までになく激しく、間一髪で避けようとしたふじたかのわき腹に掠めたが、彼もまた、最後の一撃を繰り出していた。高らかに振り上げた両腕には2つの雪玉、それをブレイズめがけて投げつける。それを避けんとするブレイズ。ふじたかが膝を付くと同時に、カン!と甲高い音が部屋に鳴り響く。直後に聞こえたのはブレイズの断末魔だった。
- かくして、巨大ブレイズを倒し、今まで見たことの無い見事な「ブレイズロッド」を手に入れたふじたかは、さっそくそれを削り「ブレイズパウダー」を作成した。
煌々と輝くその粉を「スライムボール」と混ぜ合わせ、出来上がった「マグマクリーム」をポーションに調合しようとした。嬉しさのあまり、大事な手順を忘れて。その事実に気付いた時には既に遅く、ポーション作成機が大爆発を起こしてしまった。モクモクと上がる黒煙の中、吹っ飛ばされた体を起こし急いで窓を開け放った。新鮮で冷たい空気をたっぷりと吸い込み、状況の把握を始めた。
(チェスト、異常無し。ポーション作成機、大破。壁、一部損壊。わが身、異常…無し?)
体にかすかな違和感を感じ、まずは手のひらを見てみる。妙に小さい気がした。きっと頭を打って目がおかしくなったんだろう。あまり気にも留めず、次に体を探ってみた。
(頭…顔…首…胸…胸…?)
ふくよかな手触りを感じたが、最近食べ過ぎているせいだろうと思い、さらに体を探ってみる。
(腹…腰…尻…)
さすがに不安が頂点に達した。決定的な確認をする前に、大きく深呼吸し、目を閉じて、手さぐりで鏡のある部屋に向かった。俯いたまま目を開け、自分が鏡の前に居ることを確認し、再度大きく息を吸った。二度、三度と大きく息をして、意を決して勢いよく鏡を見た!
(……!)
息をのんだ。そこに自分の姿は無く、代わりにあったのは、年も容姿も遥かに自分とは異なる、若い娘の姿があったのだ。自分ではないと信じたかったが、信じざるを得ない事実がそこには映っていた。
その娘の顔に、オーダーメイドのモノクル(片方だけの眼鏡)がかかっていたのだった。
- 「三行説明」:ポーション調合失敗/大爆発/女体化☆
- 女体化して最初に発した言葉は「…無い」だったという。
- 現在は、元に戻る術を探している。